賃貸物件には、居住用と事業用があります。
それぞれ使用目的が異なりますから、テナント探しにおいても注意点があります。今回は、事務所を構えたいときに知っておきたい、物件探しのポイントを解説します。

テナント事務所探しの注意点:エリアを決める

・エリアを探す

 テナント探しで重要なのはどこのエリアにするのか、そしてどのような事務所を希望しているのかです。交通アクセスはもちろんのこと、店舗として営業するなら路上からの視認性や競合店の状況も重要になります。

不動産会社を探す

 不動産会社は、事務所や店舗などを専門に取り扱っている業者へ依頼するのがおすすめです。居住用と事業用では、賃貸契約に関する手続きや注意すべきポイントが異なるためです。

テナント事務所探しの注意点:内見のチェックポイント

 事務所候補となる物件を見つけたら、現地へ内見に出向きます。外観についてはエントランスの清潔感と、公道からの分かりやすさに注目しましょう。複数の事業者が入居しているテナントビルなら、共用部にも注意点があります。共同トイレやエレベーター等の管理状況を確認してください。

・設備の注意点

 働く人数や事業規模によって、必要な設備内容は変わります。事業用機器はサイズが大きいですから、空室状態では広く見えても設置すると狭くなりがちです。オフィスの快適さを維持するために、ある程度の広さを確保したいところです。なので見た印象に頼らず、実際の広さや寸法を測って検討しましょう。複数の従業員がいるなら、それなりの広さがある打ち合わせスペースや上着等の私物置き場も確保する必要があります。

電源の確保

 オフィス内で複数台のパソコンやコピー機等が稼働させるなら、消費電力が大きくなります。事務所利用される物件における一回路のアンペア数は20Aで、これを超えるとブレーカーが落ちます。そしてデスクトップパソコンの消費アンペアが1〜2Aに対し、複合機は10~15A以上消費します。複合機のような消費電力の大きい設備は単独回路にすべきですし、パソコンについても一回路から電源を取る台数は制限する必要があります。そのためどの回路がどこのコンセントにつながっているのか、分電盤で確認してください。

・OAフロア

 設備が多いと、床が配線だらけになります。またオフィスのレイアウトによっては、壁際のコンセントでは足らず床コンセントが必要です。OAフロアに対応していれば、それら配線を床下に収納できます。

テナント事務所探しの注意点:予算

テナント契約にかかる初期費用は、賃料など物件によりますが、数十万円〜数百万円単位です。まず、前家賃や仲介手数料・保証料・火災保険代等で賃料の3.5ヵ月分程度必要で、さらに敷金・礼金が追加で必要となります。このほか内装工事や備品類の費用がかかるほか、当面の運転資金として3〜4ヶ月分は確保しておきたいところです。

このように開業には多くの費用が必要となる場合がありますが、フリーレント等を上手に活用すれば費用面を抑えることもできます。

まとめ

事務所をテナント契約するときの注意点をまとめました。居住用物件と違い簡単に引っ越せるものではありませんから、物件探しは慎重に行なってください。
株式会社ホームデザインでは、北九州市のオフィス物件を多数取り扱っています。希望のテナント・事務所をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。