美容室を開業する際は、多少手を加えて理想のお店に近づけようと考えるオーナーさんも多いでしょう。ただし、お店は改装工事が終わったからといってすぐに開業することはできません。

なぜなら、実は工事後もやるべきことが結構あるのです。今回は、美容室開業に向けた工事後のポイントについてご紹介します。

改装工事が終わってもすぐ美容室を開業できない理由:検査

店舗の改装工事が終わってもすぐに美容室をオープンできない理由は、次の2つがあります。

(1)保健所と消防署の検査が終了していない

(2)必要な備品がまだそろっていない

まず(1)ですが、お店を開業する際は、工事が終わった直後に保健所と消防署の検査を受けなければなりません。検査は保健所→消防署の順に行なわれますが、もし不備があって検査をクリアできないと、それを改善して再検査に合格しなければいけないからです。

改善指導の内容によっては、補修工事や微調整用の工事が必要になるケースもあり、そうなるとまた工事依頼もしなくてはいけません。

そして(2)ですが、お店で使う設備や備品の多くは、改装工事終了後に搬入・設置を行なうため、工事終了直後の店内はいわば空っぽの状態です。設備や備品がない状態で営業することは当然できないため、搬入と設置のスケジュールも考慮しましょう。

美容室の開業日は工事終了後から最低でも一週間から10日は余裕を持つ

先述のように、店舗の工事が終了しても検査や設備・備品の準備など、やるべきことはたくさんあります。特に、設備や備品はそろえなければいけないモノが多く、搬入・設置をすべて1日で終わらせることは難しいでしょう。

また、内装の直しや微調整工事なども想定しておかなければ、オープンギリギリになっても開店準備が間に合わず、最悪の場合は開店日を延ばさなければならないことも考えられます。設備や備品に関しては、試運転取扱いに慣れるための練習時間も必要になるでしょう。

そして同時期に進めなければいけないことが、宣伝活動です。保健所と消防署の検査をクリアし、設備や備品がそろって内装も完成したら、ネットやチラシなどの宣伝広告用に写真や動画を撮影します。

店内が空っぽの状態で撮った写真や動画より、あとはオープンを待つだけという段階まで準備が整った状態の方が、よりお店の魅力が伝わりやすく集客につながりやすくなります。

このように、工事完了後から美容室のオープンまでの期間中にやるべきことは意外に多く、想像していた以上に時間と労力がかかります。これらの工程をこなしつつ、ゆとりをもってスタートを切るためには、工事完成から開店まで最低でも一週間から10日くらいは準備期間を確保すると良いでしょう。

まとめ

念願叶ってお店を持つことはとても嬉しいですが、あまりタイトにスケジュールを組むと、結局予定通りにオープンできなくなってしまう恐れがあります。満を持してお店をオープンさせるためにも、あらかじめ工事完了後からオープンの間にやるべきことをリストアップして、多少工程がずれ込んでも慌てずに済むようにゆとりを持った計画を立てておきましょう。

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